横浜の名水
神奈川県の横浜といえば、歴史の薫る大きな街ですよね。
横浜と水の関わりというと、水道の話が有名ですよね。何と、横浜市は日本で始めて水道が設置された街なんです。当時は井戸を掘っても塩分の入った水しか出なかったのが理由なのだとか。
こんな大都市横浜ですが、意外にも郊外には自然がかなり残されていて、名水ともいえる美味しい水が知られているのです。幾つかをご紹介しましょう。
横浜の名水で最も有名なのは恐らく「ジェラード水屋敷の湧水」でしょう。
これは中区にある歴史ある湧水です。その昔、フランス人のジェラード氏が横浜に入港する船に対して水を供給していた際に使っていた湧水です。
当時から量も豊富で質も高く、「ジェラードの水は赤道を過ぎても腐らない」と言われていたそうです。現在でも滾々と水が沸き続けている名水です。
また、「ワシン坂の清水」も大変有名な名水です。
ジェラード氏も船員に水を供給する際、最初はここから水を取っていたという話もあります。
この清水が有名になったのは何と言ってもキリンビールの素材として使われていたことです。
19世紀にキリンビールの前身であるジャパン・ブルワリー社が渋沢栄一らの協力で設立されたとき、この清水のある山手台に工場を置いたのです。
何と言ってもビールの命は美味しい水ですから、いかにここの水が優秀だったか分かりますね。ちなみに残念ながらこの工場は関東大震災のときに無くなってしまいました。
他にも驚くほど沢山の名水が隠されている横浜市。水と歴史を巡る旅も面白いと思いますよ。